大阪市天王寺区上本町の上本町NEWYOU歯科・矯正歯科です。
入れ歯とインプラントについての記事をまとめたのでご紹介いたします。
インプラントと入れ歯、どちらを選ぶべきか? ~それぞれの特徴と選択のポイント~
歯を失ったとき、まず考えるべきは「どうやって失った歯を補うか」です。現代の歯科医療では、大きく分けて「入れ歯(義歯)」と「インプラント」という2つの治療法があります。どちらも歯の機能を回復する優れた手段ですが、仕組みや費用、耐久性、見た目などに大きな違いがあります。
では、自分にはどちらが合っているのか?ここでは、インプラントと入れ歯の特徴・メリット・デメリットを比較しながら、選ぶ際の判断基準をご紹介します。
1. 入れ歯とは?
入れ歯は、失った歯の代わりに取り外し可能な人工の歯を装着する治療法です。「部分入れ歯」と「総入れ歯」があり、失った歯の本数に応じて使い分けられます。
【メリット】
-
費用が比較的安い:保険適用の範囲内でも作成できるため、経済的負担が少ない。
-
外科手術が不要:高齢者や持病がある方でも適応しやすい。
-
短期間で完成する:数週間で使用可能になることが多い。
【デメリット】
-
装着時の違和感がある:口の中に異物感があり、慣れるまでに時間がかかる。
-
ずれたり外れたりすることがある:会話や食事中に不安を感じることも。
-
噛む力が弱くなる:天然歯の30〜40%程度の力しか発揮できない。
-
見た目に限界がある:特に保険の入れ歯では金属のバネが見えることも。
2. インプラントとは?
インプラントは、失った歯の部分の顎骨に人工のチタン製のネジ(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する方法です。
【メリット】
-
見た目が自然で美しい:自分の歯とほとんど見分けがつかない。
-
噛む力が強い:天然歯とほぼ同等の咀嚼力が回復できる。
-
他の歯に負担をかけない:部分入れ歯のようにバネで周囲の歯を支える必要がない。
-
違和感が少なく、外れない:固定式のため、取り外しの手間が不要。
【デメリット】
-
費用が高額:保険は原則適用外(※2025年現在、一部医療費控除や例外ケースを除く)。
-
外科手術が必要:骨にネジを埋め込むため、手術に不安を感じる人もいる。
-
治療期間が長い:骨とインプラントが結合するまでに3〜6か月かかる。
-
骨の量が不足しているとできない場合もある:骨移植や再生治療が必要なケースも。
3. 両者の比較一覧
項目 | 入れ歯 | インプラント |
---|---|---|
見た目 | やや不自然なことも | 非常に自然 |
噛む力 | 弱め(30〜40%) | 強い(90%以上) |
費用 | 安価(保険適用あり) | 高額(自費診療) |
治療期間 | 短い(1〜2週間〜) | 長い(3〜6か月) |
装着の安定性 | ズレることがある | 固定されている |
手術の有無 | 不要 | 必要 |
寿命 | 5〜7年(調整が必要) | 10〜15年以上(ケア次第で長期使用可能) |