大阪市天王寺区上本町の上本町NEWYOU歯科・矯正歯科です。
本日は入れ歯でもしっかり噛める食事の工夫についてまとめたのでご紹介いたします。
入れ歯でも噛める食事の工夫
入れ歯を装着することで、見た目の改善や会話のしやすさはもちろん、食事もある程度楽しめるようになります。しかし、天然の歯と比べると噛む力が弱く、硬いものや粘り気のあるものが食べにくくなることがあります。特に入れ歯に慣れないうちは、食事中に痛みを感じたり、うまく噛み切れなかったりすることも少なくありません。
それでも、工夫次第で食べやすさを大きく改善することができます。ここでは、「入れ歯でもしっかり噛める食事の工夫」について、食材の選び方から調理法、食べ方のコツまでを詳しくご紹介します。
1. 入れ歯と食事の基本的な関係
入れ歯は歯ぐきにのせて使う装置であり、天然歯のようにしっかりと固定されているわけではありません。そのため、強く噛むと入れ歯がずれてしまったり、粘着性のある食べ物が引っ付いて外れやすくなったりします。また、入れ歯では噛み切る力が弱くなるため、食材によっては細かく切ったり、柔らかく煮たりする工夫が必要です。
2. 食材の選び方
入れ歯でも安心して食べられる食材を選ぶことが、まず大切です。
【食べやすい食材】
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柔らかい肉類:鶏のひき肉、やわらかく煮た豚の角煮、ミートローフなど
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魚類:焼き魚(骨を取り除く)、煮魚、刺身(柔らかいもの)
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卵:ゆで卵、スクランブルエッグ、茶碗蒸し
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野菜類:煮物、スープ、蒸し野菜などで柔らかくしたもの
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炭水化物:おかゆ、雑炊、うどん、パン粥など
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果物:熟したバナナ、桃の缶詰、りんごのコンポートなど
【避けたほうがよい食材】
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繊維質が強くて噛みにくい野菜(ごぼう、セロリなど)
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粘着性のある食材(お餅、キャラメル、ガム)
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非常に硬い食材(せんべい、ナッツ、生のにんじんなど)
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食べると入れ歯に張り付くもの(餅、のり、トフィー)
3. 調理方法の工夫
食材を選んだあとは、調理の工夫で食べやすさをさらに高めることができます。
【柔らかくする】
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圧力鍋やスロークッカーを活用:肉や根菜も柔らかく煮込める
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ミキサーやフードプロセッサーで細かく刻む:ポタージュやペースト状にしても◎
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とろみをつける:とろみをつけることで食べ物がまとまり、誤嚥防止にもなる
【一口サイズにカット】
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食材を小さくすることで、噛む力が弱くても楽に噛み切れる
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特に肉や硬めの野菜は、小さく切って火をよく通すのがポイント
【味付けも工夫】
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濃すぎない味付けで素材の風味を楽しむ
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噛みにくいものには少し油分を加えると滑りが良くなり食べやすくなる
4. 食べ方の工夫
食材や調理法だけでなく、食べ方にも工夫を加えることで入れ歯でも快適に食事ができます。
【左右均等に噛む】
入れ歯は片側だけで噛むとズレやすくなるため、左右バランスよく噛むことが大切です。
【ゆっくりよく噛む】
ゆっくりと噛むことで食材が細かくなり、喉につかえにくくなります。消化にも良いです。
【飲み物をうまく使う】
飲み物で流し込みながら食べることで、食べ物が喉を通りやすくなり、入れ歯にも優しいです。
【入れ歯の調整を忘れずに】
もし痛みがあったり、食べ物がよく噛めなかったりする場合は、無理に食べずに歯科医院で調整を受けましょう。