大阪市天王寺区上本町の上本町NEWYOU歯科・矯正歯科です。本日は親御さんが知っておきたい矯正の基本の知識についてまとめたのでご紹介いたします。
親が知っておきたい矯正治療の基本
子どもや思春期の段階での矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善を目指して行われる重要な治療です。しかし、矯正治療については多くの親がどのタイミングで始めるべきか、治療方法や期間、費用、注意点などに関して不安や疑問を持っていることが多いです。本稿では、親が知っておくべき矯正治療の基本について、治療の流れ、種類、注意点、費用などを詳しく解説します。
1. 矯正治療の重要性とタイミング
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善し、見た目だけでなく、口腔の健康を向上させるための手段です。歯並びが悪いと、見た目に影響を与えるだけでなく、歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯周病の原因になりやすくなります。また、噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかり、頭痛や肩こり、顎の痛みなどの原因になることがあります。
矯正治療を開始するタイミングとしては、通常、6歳頃から矯正治療を考え始めることが多いですが、治療の開始時期は個々の子どもの歯並びや発育状態によって異なります。以下のタイミングで矯正治療を検討することが一般的です。
1.1 乳歯の時期(6〜8歳)
この時期に矯正治療を始める場合、主に顎の発育を促すための治療が行われます。乳歯が生え揃ってから、歯並びに問題がある場合に、早期矯正を考慮することがあります。この時期に矯正を始めると、顎の骨の成長を促進し、後の治療がより簡単になることがあります。
1.2 永久歯の時期(9〜12歳)
永久歯が生え始めるこの時期は、矯正治療の適切なタイミングとされています。歯の移動が活発に行われるため、矯正治療が効果的です。この時期に治療を行うことで、歯並びが整いやすくなります。
1.3 思春期(12〜15歳)
思春期には、顎や顔の骨の成長が続くため、矯正治療が最も効果的な時期とされています。矯正治療を早期に開始することで、より短期間で理想的な歯並びに近づけることができます。
1.4 成人の矯正治療
成人でも矯正治療は可能です。成長が終了した後でも、歯や顎の位置を調整することで、見た目や噛み合わせの改善が可能です。成人の矯正治療は、見た目や機能性を改善するために行われます。
2. 矯正治療の種類
矯正治療にはさまざまな方法があります。治療の内容や装置の種類について理解しておくことは、親として大切です。代表的な矯正装置は以下の通りです。
2.1 ブラケット(ワイヤー矯正)
ブラケットは最も一般的な矯正装置で、歯の表面に小さな金属やセラミックの装置(ブラケット)を取り付け、ワイヤーで歯を少しずつ移動させます。この方法は、ほとんどの歯並びに対応できるため、広く使用されています。ブラケットの種類には、金属ブラケットやセラミックブラケット、舌側矯正(裏側矯正)があります。
- 金属ブラケット: 最も一般的な矯正装置で、費用が比較的安価で効果的です。
- セラミックブラケット: 金属よりも目立ちにくく、美容的な面が重視される場合に選ばれますが、金属ブラケットよりもやや高価です。
- 舌側矯正: 装置を歯の裏側に取り付ける方法で、外から見えにくいという特徴がありますが、治療費が高くなることが多いです。
2.2 インビザライン(透明マウスピース)
インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる治療法です。目立たず、取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすいという利点があります。しかし、治療の効果には制限があり、複雑な歯並びには向かない場合があります。
2.3 ヘッドギアやアクチュアター
顎の成長を促進するための装置です。特に顎の成長に関わる問題がある場合に使用されます。例えば、上顎が下顎よりも前に出ている場合に使用されることがあります。
3. 矯正治療の期間
矯正治療の期間は、患者の年齢や歯並びの状態によって異なりますが、通常は1年半から3年程度が一般的です。乳歯の段階で治療を始めた場合、治療期間が短縮されることもあります。また、治療が完了した後は、リテーナー(保定装置)を使用して歯の位置を維持する必要があります。
4. 矯正治療の費用
矯正治療の費用は、治療方法や期間、地域によって異なります。一般的には、治療費は約30
万円〜100万円以上となることがあります。
(料金に関してましてはホームページに記載しておりますのでご参照ください)
これらの費用に加えて、治療途中の調整費用や保定装置の費用が別途かかることがあります。また、健康保険は適用されないため、自己負担が必要です。
5. 矯正治療の注意点
矯正治療を受けるにあたって、親が知っておきたい注意点をいくつか挙げておきます。
5.1 定期的な通院
矯正治療中は、定期的に歯科医院を訪れ、装置の調整を受ける必要があります。治療の進行状況を確認し、必要な調整を行うことが、理想的な歯並びを実現するためには欠かせません。
5.2 口腔ケアの重要性
矯正治療中は歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。特に装置がついている部分をしっかり磨くことが重要です。フロスや洗口液を使って、口腔内を清潔に保つことが大切です。
5.3 痛みや不快感
矯正装置を取り付けた後や調整後に、歯や歯茎に痛みや不快感を感じることがあります。痛みは一時的なもので、数日以内に治まることが多いですが、痛みがひどくなる前に対処することが重要です。
5.4 見た目や社会的な影響
矯正装置を着けていることに対する不安や自信喪失を感じることがありますが、治療の効果が出ると、見た目に自信を持てるようになります。思春期の子どもには、心理的なサポートを行うことが大切です。
6. 結論
矯正治療は、子どもの歯並びや噛み合わせを改善するための重要な治療です。親が知っておくべき基本的な知識として、治療のタイミング、装置の種類、治療期間や費用、注意点などを理解しておくことが大切です。治療中は定期的な通院や口腔ケアをしっかり行い、子どもが治療を前向きに受け入れられるようサポートしていきましょう。