大阪市天王寺区の上本町NEWYOU歯科・矯正歯科です。今回は歯科矯正中の食事についてまとめたのでご紹介いたします。

矯正器具と食事：避けるべき食べ物とその理由
矯正器具を装着中の食事は、普段以上に注意が必要です。適切な食べ物を選ばないと、矯正器具が破損するリスクがあり、治療期間が延びる原因にもなります。また、食べ物の選び方が不適切だと、虫歯や歯肉炎のリスクも高まります。本記事では、矯正器具を装着中に避けるべき食べ物とその理由について、詳しく解説します。

1. 矯正器具の種類と注意点
まず、矯正器具の種類によって注意すべき点が若干異なります。

（1）表側矯正（ブラケットとワイヤー）

ワイヤーやブラケットが歯の表面に装着されているため、硬いものや粘着性のあるものが引っかかりやすく、破損の原因になります。
（2）裏側矯正（リンガル矯正）

歯の裏側に装置があるため、装置が直接見えない分、細かい食べ物の残りが清掃しにくくなるリスクがあります。
（3）マウスピース矯正（インビザラインなど）

食事の際にはマウスピースを外す必要があり、食後には歯を清潔にしてから再装着しなければなりません。糖分の多い飲食物が残ると虫歯の原因になります。
2. 避けるべき食べ物
矯正器具を守るために避けるべき食べ物を以下のカテゴリに分けて説明します。

（1）硬い食べ物

硬い食べ物は矯正器具を破損させるリスクが高いため避ける必要があります。

例: 硬い飴、ナッツ、クラッカー、アイスを噛む行為、硬いパンのクラスト（外側の固い部分）。
理由: 噛んだ際の強い力でワイヤーが曲がったり、ブラケットが外れたりする可能性があります。
（2）粘着性のある食べ物

粘着性のある食べ物は矯正器具に引っかかりやすく、清掃が難しくなる原因になります。

例: キャラメル、ガム、ヌガー、モチ。
理由: 矯正器具に絡みつき、取るのが非常に困難です。また、無理に取ろうとすると器具が壊れることがあります。
（3）噛み切りにくい食べ物

一口で噛み切りにくい食べ物は、矯正器具に余分な力を加える可能性があります。

例: ステーキ、サラミ、トウモロコシの芯付き、ハンバーガーの大きな具材。
理由: 無理に噛み切ろうとすると、装置やワイヤーがズレたり壊れたりするリスクがあります。
（4）食べかすが残りやすい食べ物

細かい食べ物の粒が矯正器具の隙間に入り込みやすく、清掃が難しくなります。

例: ポップコーン、ナッツ、種付きのフルーツ。
理由: 清掃が不十分だと虫歯や歯肉炎の原因になります。
（5）酸性や糖分の多い飲食物

酸性や糖分が多い食品は、虫歯や歯の脱灰（エナメル質の表面が溶ける現象）を引き起こすリスクがあります。

例: 炭酸飲料、ジュース、キャンディー、砂糖を多く含むお菓子。
理由: 矯正器具を装着中は清掃が難しいため、虫歯リスクが通常より高まります。
（6）染色しやすい食べ物

矯正器具や歯の表面が着色するのを防ぐため、色素の強い食品は避けることが望ましいです。

例: コーヒー、紅茶、カレー、ワイン、濃い色のソース。
理由: 矯正器具やゴムバンドが着色し、見た目に影響を与えることがあります。
3. 矯正中におすすめの食べ物
矯正中でも安心して食べられる食べ物を選ぶことで、快適な食生活を維持できます。

（1）柔らかい食べ物

例: ヨーグルト、豆腐、卵料理、スープ、蒸し野菜。
ポイント: 歯や矯正器具に負担をかけず、簡単に噛み切れるため安心です。
（2）小さく切った食べ物

例: 一口サイズに切った果物や野菜、薄くスライスした肉。
ポイント: 食材を小さく切ることで、噛む際の力が分散され、矯正器具への負担が軽減されます。
（3）栄養バランスの良い食べ物

例: 魚、豆類、全粒穀物、ビタミンやミネラルを豊富に含む食品。
ポイント: 健康的な口腔環境を維持するためには、栄養バランスが重要です。
4. 食事中や食後の注意点
矯正中の食事には、以下のような注意点も必要です。

（1）ゆっくりと食べる

食べ物をゆっくり噛むことで、矯正器具への急激な力を避けることができます。
（2）飲み物にも注意

甘い飲み物や炭酸飲料は矯正器具や歯に影響を与える可能性が高いため、水や無糖のお茶を選びましょう。
（3）食後の歯磨きを徹底

食後はできるだけ早く歯を磨き、矯正器具や歯の隙間に食べ物が残らないようにします。
（4）外食時の注意

外食では、硬いものや大きな料理が提供される場合があります。必要に応じて料理を小さく切るか、柔らかいものを選びましょう。
5. 矯正中の口腔ケアの重要性
食事後は特に入念な口腔ケアが必要です。矯正器具の隙間に食べ物が溜まりやすいため、以下の手順を守りましょう。

歯ブラシで清掃: 矯正用歯ブラシを使って装置の周囲を丁寧に磨きます。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用: ワイヤーの下や歯と歯の間を清掃します。
口腔洗浄器を活用: 水流で細かい汚れを落とします。
洗口液を使う: 虫歯や歯周病予防に効果的です。
まとめ
矯正器具を装着中は、食事の選び方が治療の成功に大きく影響します。硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避け、矯正器具を破損させないように注意しましょう。また、食後の清掃を徹底し、虫歯や歯肉炎のリスクを最小限に抑えることが重要です。

矯正中でも快適に食事を楽しむためには、適切な食べ物を選びつつ、バランスの取れた栄養摂取を心掛けることが大切です。実際食べないようにと書いているでも食べられる物もありますので、食事に関してご不安な方はスタッフにお声掛けいただけたらと思います。歯並びでお悩みの方は上本町NEWYOU歯科・矯正歯科でのご予約お待ちしております。